結論:メキシコは「怖い」よりも「優しい」国だった
10月末から11月頭にかけて、10日間のメキシコ旅行へ行ってきました!行く前は「メキシコ=治安が悪い」というイメージで、正直かなり警戒していました。
でも実際に訪れてみると、きちんと危険エリアを避けるなど、対策していたこともあり、全く危険な目に遭うことはなく、むしろ人々の優しさに触れた旅になりました。

メキシコ旅行の概要
今回訪れたのは、カンクン・オアハカ・メキシコシティの3都市。旅の期間は2024年10月25日〜11月3日、計10日間です。
カンクン:3日間(リゾートエリアでのんびり)
オアハカ:4日間(ローカル文化を味わいつつ「死者の日」を体感)
メキシコシティ:3日間(首都の街ブラと「死者の日」当日にパレードを見る!)

なぜメキシコに行くことになったかというと、映画『リメンバー・ミー』が好きだったから。その舞台となった「死者の日(11月2日)」に合わせた旅程となりました。
メキシコってどんな国?
メキシコは北アメリカ大陸の南部に位置し、アメリカのすぐ南にある国。古代文明の遺跡やカラフルな街並み、陽気な音楽と食文化が魅力の国です。

公用語はスペイン語で、宗教はカトリックが中心。地域によって町並みや文化にも違いがあり、ビーチリゾートのカンクン、伝統文化のオアハカ、都市のメキシコシティなど、街ごとに違う表情を見せてくれます。

行く前とのギャップとリアルな気づき
治安が思ったより良かった
「危険」という先入観を持っていたけれど、ガイドなどで案内されているいわゆる「危険地域」に行かない・貴重品を絶対に手放さないように身につける・バスや電車などの交通機関になるべく乗らずタクシー(UberかDiDi)を利用するなど、基本的な対策を徹底していたおかげで、危険な思いをすることはありませんでした。
むしろ、現地の人たちはとても親切で、観光客にも優しかったです。
英語は意外と通じる
「英語がまったく通じない」と聞いていたけれど、ホテルや観光地、人気のタコス屋さんでは、英語が通じることが多かったです。スペイン語しか話せない人もいましたが、ジェスチャーでなんとかなったり、翻訳アプリがあれば大丈夫でした。
各都市の印象
カンクン:完全なリゾート地。ホスピタリティが整っていて、英語も問題なし。
オアハカ:ローカルで穏やか。街がとてもきれいで、人も穏やか。
メキシコシティ:東京のように雑多で多様。おしゃれな人もいれば物乞いの人も。街は少し汚いけれど、おしゃれなカフェやレストラン、雑貨屋さんなどもたくさんあるので街歩きは楽しい!

メキシコ旅行で知っておきたい注意点
①水は「ミネラルウォーター」を徹底!
基本的に水道水は口に含まないように、念の為ホテルでの歯磨きもミネラルウォーターを使用していました。安いご飯屋さんの場合は、煮沸されていない水が使われている場合もあるようなので、持参したミネラルウォーターを飲んでいました。

②朝晩の寒暖差がえげつない!
10月〜11月のメキシコは、昼と夜の寒暖差がとにかく激しいです。朝は10度以下になることもあり、ウルトラライトダウン必須。昼は25度まで上がりますが、日差しがものすごく強いので30度くらいに感じました。脱ぎ着しやすい服装+日焼け止め+サングラスがマストです。
特に朝から夜まで外出する日は、温度調整できる格好が本当に大事。
③道がデコボコしているのでスニーカー 一択!
オアハカとメキシコシティでは、道が本当にボコボコしています。石畳が多いのですが、きれいに整備されているというより、凹凸が激しかったり、突然穴があいていたり。Tevaのサンダルで行動しようかと思っていたのですが、危険を感じるレベルなので(どこか一瞬でも、よそ見していたらこけたりしそう・・・)
街歩きはスニーカーが断然おすすめです。
④車酔い&におい対策をしておく
タクシーに乗るときは、酔い止め必須。私は以前、タイを旅した際にタクシーで酔ってしまい、旅程を台無しにした経験があったので、今回は必ず事前に飲んでいました。
古い車が多く、タクシーによってはタバコなどの匂いが強いこともあるのでマスクも必ず装着。それにプラスして、サングラスもかけてとことん刺激をシャットアウト!旅ではタクシー移動が多かったのですが、一度も車酔いせず快適に過ごせました。
⑤15時間の時差を甘く見ない!
メキシコと日本の時差は約15時間。行きの飛行機と、着いた初日に少し調整すれば大丈夫と思っていましたが、2日目あたりで強烈な眠気に襲われました。普通に生きていたら感じないくらいの、ものすごい眠気で体が抵抗できないほど(笑)
出発前から少しずつ寝る時間をずらすか、初日2~3日間は時差ボケを前提にしたスケジュールを組むのがおすすめです。
私たちは最初にカンクンを訪れましたが、特に観光地へ行く旅程などは組んでおらず、ホテルでゆったり過ごす日程にしていたので、体調と相談してゆったりできたので結果的に大正解でした。
旅行初日からいろんな観光名所を回るプランは現実的ではないかもしれません。
⑥移動は「DiDi(ディーディー)」アプリが便利!
公共交通機関は使わず、タクシーアプリ「DiDi」をメインで利用。少しUberよりは値段が高いのですが、オアハカで空港に行く際はUberが全然捕まらず、DiDiは速攻捕まったので、そこからDiDiをメインに使用(多分、都市によって捕まりやすさの違いはあると思います)
⑦トイレは意外と快適!
どの施設にもトイレがあり、基本的に無料。紙や石けんがないこともほとんどありませんでした。
ただし、紙を流せないトイレもある(表示を確認)! 荷物をかけるフックがない場合も多い という点は注意が必要です。
⑧乾燥対策必須!
メキシコの気候はカラッとしていて常春と呼ばれているほどですが、逆にカラッとし過ぎてて、乾燥がすごい。旦那は乾燥で鼻血が出ていました(涙)
私も目の乾燥が酷くて、夕方には目がヒリヒリしてきて。目薬を差しまくる毎日。肌もカピカピするので乾燥対策のクリームなどは必須です。
私は「ハナノア」という”はなうがい”グッズを持ってきていて、それが鼻を綺麗に洗い流しつつ、潤いも与えてくれるので良かったです。
⑨常備薬以外にもいろんなお薬を持っておくと安心
いろんな場面を踏まえてお薬を持っておくと安心です。今回の旅では旦那さんが整腸剤、高山病対策の薬、胃薬、酔い止め、解熱剤、抗アレルギー薬を持ってきてくれていて、とても助かりました(ちなみに旅のあらゆるシーンで全てのお薬を飲んだと思う)。
ちなみに今回の旅では現地の薬局で便秘薬を追加で購入しました!オアハカを旅している時に便通が悪すぎて、だんだんと気持ち悪くなってきたのです。次回の海外旅行から便秘薬も必ず持っていこうと思いました。
メキシコは時差も気温も食べ物も全てが日本とは全然違う!20代だったらまだやり過ごせた気がするのだけど、30代になったら、回復にも時間がかかる(笑)私が虚弱体質なのもあると思いますが(笑)少しでも心配な点があるときは、早めにお薬で対策できたら良いと思います。
⑩映える洋服を持っていくと絶対楽しい!
オアハカでは特に、建物自体がとってもカラフルで映える場所がたくさんありました!原色があしらわれていて、まさに「映え!」そんな場所で記念撮影するのも楽しかったので、映えるワンピースなどを持っておくと良いかと思います。

ただ、基本的に現地の人はシンプルな服装が多いので明らかに観光客とみられることも。(カンクン・オアハカはさほど目立つ感じではなかったですが、メキシコシティは都会なので、派手な服装はいかにも「観光客!」といった感じで犯罪のターゲットになりやすいかなと思いました。心配な方は、身を守るという意味でも、都度どこで何を着るかは判断した方が良いと思います)
メキシコ旅で思ったこと
現地の暮らしを間近で感じられたのが、本当に楽しかった!タコスも種類が豊富で、日本で食べるタコスとはまったく違うスパイス感と香ばしさに驚きました。


また、メキシコには本当にいろんな人種がいて、先住民のメキシコ人は、顔立ちや体型が日本人に少し似ていて、親近感を覚えることも。一方で、欧米系の住民はかなり裕福で洗練されている印象でした。そのコントラストも興味深かったです。
今回の旅のメイン「死者の日」は、当日を迎える前から街中に飾り付けがあって、国をあげてのお祭りなんだな〜ということを実感。日本にはそこまで熱を入れて老若男女が盛り上がるイベントはないですよね。そんな違いもとっても面白かったです。

パレードもものすごい迫力で、メキシコ国民のほとんどが参加しているのでは?というくらいの盛り上がり。参加しているおばちゃんからお菓子をもらったり、カメラを向けると子供も大人も笑顔で決めポーズしてくれたりと、温かくて素敵な国だなと感じました。

まとめ|メキシコは素敵な国だった
行く前は不安が多かったけれど、終わってみれば「もっと早く行けばよかった」と思うほど。
治安よりも、人の優しさや文化の深さが印象に残る国でした。次はもう少しスペイン語を勉強して、ローカル市場や小さな村にも行けたらと思います。
